FXの両建てってなに？最強の手法で禁止？メリットやおすすめのFX口座6選！
「FXの両建てとは？」「両建ては最強の手法で負けないので禁止されている？」こんな疑問にお答えします。
この記事では両建ての有効的な使い方や、メリット、デメリットについて詳しく解説するとともに、両建てにおすすめなFX業者6選を紹介しています。
FXの両建てとはどんな手法？
FXでは両建てを利用した必勝法を紹介したサイトや、逆に両建ては意味がないと主張する人もいます。
実際のところ両建ての必勝法はあるのでしょうか。また両建てに意味はあるのでしょうか。以下で両建てについて詳しく解説していきます。
両建ての意味とは
両建てとは、同じ通貨ペアで「ロング（買い）」と「ショート（売り）」の両方のポジションを同時に保有することです。両建てをすることにより含み益や含み損を固定でき、 価格変動のリスクを減らすことができます。
通常、FXでは「買い」か「売り」のどちらか一方のみのポジションを持つことがほとんどです。しかし、この時には常に価格変動のリスクがつきまといます。そこで、両建てを活用することで一時的に利益や損失を固定できます。
同じポジション量で両建てをすることで、相場が変動したときには同額の利益と損失が発生して相殺されるので、両建てをした時点での損益を固定できます。
両建ては最強の手法で負けない？
FXの両建てはトレードの損失を全て防げる最強の手法ではありません。
確かに両建てでポジションを持ち、相場が動いた方向と反対のポジションを決済すれば、利益になります。しかし、片方のポジションを決済した後に相場がどの方向に動くのかわからないため、結局両建てをしていないのと同じ状況になります。
また、両建てでポジションを何日間も持ち続けた時には、金利差により生じるお金（スワップポイント）が受け取る額よりも支払う額の方が大きくなり、損失が出てしまいます。両建ては利益を出す為の多くの手法の中の1つであると理解しましょう。
FXでは両建ては禁止されている？
ほとんどのFX会社では同一口座内の両建ては禁止されていません。海外FXでは複数口座間での両建てを禁止しているところが多いですが、これはゼロカットという海外FX特有の制度を悪用した不正防止のためです。
国内FX会社での両建ては認められた、ちゃんとした戦略の1つだと言えます。
両建てができるおすすめFX口座5選
両建てはほとんどのFX口座で利用可能ですが、FX口座によって必要証拠金の扱いが異なります。
ここでは「両建てMAX方式」を採用し、両建ての際の必要証拠金が2分の1に抑えられるFX口座に限定して紹介。「両建てMAX方式」についてはページ下の「FXで両建てするメリット」で解説しています。
①GMOクリック証券
GMOクリック証券は2020年のFX取引高第一位を誇るFX会社です。両建てMAX方式も導入しており、両建てに必要な証拠金を少なく済ませられます。
特徴はGMOグループで連携したサポートの手厚さとサーバーの安定性です。毎週システムのメンテナンスを行っており、安心して取引できます。相場が急変動し、急いで両建て注文を出すときにも信頼できます。
②SBI FXトレード
SBI FXトレードは業界トップクラスの34もの通貨ペアを提供しているFX口座です。世界各国の通貨で取引できるので稼ぐチャンスも豊富にあります。
SBI FXトレードのスプレッドは1,000通貨の取引まで業界最狭水準で提供しているので、少額の取引や両建てに向いています。FX初心者のための漫画講座もあるので、楽しみながらFXの勉強がしたい人に最適！
③みんなのFX
みんなのFXは取引通貨ペアの金利差により生じるお金「スワップポイント」が高水準かつ、スプレッドも狭いので短期、長期どちらの取引でも利益が出しやすいFX口座です。
また、スプレッドが狭いことで有利なポジションで両建てができ、長期の両建てでもマイナスのスワップポイントを抑えられるので、両建てにピッタリだといえます。
FX口座を開設するだけで「みんなのシストレ」、「みんなのオプション」の取引も可能になるので、この機会に口座開設をぜひ。
④松井証券 MATSUI FX
松井証券 MATSUI FXは100円から取引可能で各種取引手数料が0円の初心者におすすめなFX口座です。
松井証券の総合ネット証券としての知識を活かした取引ツールを提供しており、為替情報をメールーつで通知してくれる「トリガーメール」機能など、便利なツールが多数あります。
両建てMAX方式を採用しているので、両建て取引も資金効率よくできます。
⑤外為オンライン
外為オンラインは無料でプロのアナリストレポートなどの豊富な学習コンテンツやセミナーを提供しているFX会社です。
外為オンラインの取引ツールは直感的に操作でき、誰でも自分好みにカスタムできることが特徴です。またデモ口座の開設が最短1分でできるのでいますぐFXにチャレンジ可能！
簡単な設定で自動売買ができる「iサイクル2取引」では、忙しくてFXを始める機会がなかった人におすすめです。
FXで両建てする3つのメリット
FXでの両建て取引には以下のようなメリットがあり、両建てをうまく活用すると、損失を避けたりすることもできます。以下で両建ての3つのメリットを説明します。
- 両建てはロスカットされない
- 同じ証拠金で2倍のポジションが持てる
- 税金対策になる
①両建てはロスカットされない
FXでポジションの同数量の両建てをすると、その時点での損益が固定されるので、相場の急変動によってロスカットされることがありません。
相場は堅調な推移をしていても、一時的に直近の高値や安値を更新して、すぐに元の額に戻ることがよくあります。両建てをして相場が戻ってくるのを待てば、そのような相場の急変動でロスカットされてしまい、大きな損失が出てしまうことを防げます。
②同じ証拠金で2倍のポジションが持てる
「両建てMAX方式」を導入している国内FX会社では、両建てに必要証拠金がかからず、同じ証拠金で最大2倍のポジションを持てます。「両建てMAX方式」とは両建てとなる健玉注文は、売り、買いの証拠金のうち、大きい額を必要証拠金とするシステムです。
③税金対策になる
両建ての発展的な活用方法としては、税金対策としての両建てがあります。
年末の12月に含み益のあるポジションを持っていたとします。そして、税金はその年の1月1日から12月31日までの収入にかかってくるので、含み益を決済すると税金負担が跳ね上がることもあります。そんな時に両建てをすれば、含み益を年越しまで持ち越すことができます。
この手法では両建てをすることで年末から年始での相場変動のリスクを回避しながら、利益を翌年に持ち越せます。また含み損を翌年に繰り越すことで税金対策ができることもあるので、頭に入れておくと良いでしょう。
FXで両建てをする際の3つの注意点
両建てはうまく活用すると、損失を減らしたり利益を上げることができます。しかしFXの両建てにデメリットがないわけではありません。
以下では両建てをするリスクや気をつけなければいけない両建ての使い方について解説していきます。
- スプレッドが広がると損失が大きくなる
- スワップポイントがマイナスになる
- 両建ては塩漬けになりやすい
①スプレッドが広がると損失が大きくなる
相場が急変動したときに、高値や安値の一時的な更新によってロスカットされることを避ける手段として両建てが有効です。
しかし、相場が急変動した際にはFX会社の提供するスプレッドが拡大することがあります。スプレッドが広がっているときに両建てをすると、そのスプレッド分の損失を抱えてしまうので、利益が出しづらくなってしまいます。
相場が急変動したときには、両建てをする前にスプレッドを確認し、損切りという手段も一考しましょう。
②スワップポイントがマイナスになる
スワップポイントとは、「金利差調整分」とも呼ばれ取引する2ヶ国間の通貨の金利差によって日をまたぐ毎に得られる利益や損失のことを言います。
基本的にスワップポイントは同数量のロングとショートで両建てをした場合には、合計してマイナスになってしまいます。日をまたぐことにマイナススワップを支払う必要があるため、必ずどこかで両建てを解消しなければいけません。
また計画性のない両建てでは、ポジションを持っているだけで金利差の支払いが生じるので、心理的なプレッシャーも生じてしまいます。この理由から損失の確定を避けるためだけの両建てはおすすめしません。
③両建ては塩漬けになりやすい
「塩漬け」とは現在の価格が建値よりも上がる、もしくは下がったことで含み損を抱えてしまい、やむを得ず長期保有することをいいます。
不利な相場だからと期間を決めずに両建てをしてしまうと、マイナススワップによる日々の支払いによって、ロスカットになってしまうリスクもあります。
塩漬けは自分の使えるお金を制限してしまい、次の投資の機会を失ってしまうことにも繋がるので、気持ちを切り替えて損切りするようにしましょう。
FXで両建てをうまく利用して取引しよう！
FXの両建ては、同じ通貨ペアで「ロング（買い）」と「ショート（売り）」両方のポジションを持つ手法です。
両建ては上手く利用できればFXの利益を増やしたり、損失を減らすこともできます。しかし、両建てのデメリットを理解しないと損失が膨らんでしまうかもしれません。
この記事で両建てのメリットやリスクについて読み理解した上で、FXの両建てでの取引を始めてみましょう。
